2024.06.10

さつまいもを愛したっきっかけ

第一段階

2003年12月末。
茨城県に生まれた。
全国2位のさつまいも産地だ。

さつまいもは私にとって身近なものではあった。
だが幼少期、さつまいもと映っている写真は見つかっていない。
むしろ、わかめとの写真が多く残っているくらい。

高校生になった。
棒高跳びを始めた。
ある時、大切なポールを大会中に折ってしまった。
今まで折れたところなんて見たことがないもんだから、すごく驚いた。
ショックだった。
審判のおじさんが現役の時に使っていたくらい古いポールだから、使い過ぎが原因だよと言われた。
だが、自分の体重管理が甘かったからにちがいないと思った。

そこで、栄養の勉強をし始めた。
お砂糖や加工品はなるべく取らないように気をつけていた。
だけど食いしん坊な私には、砂糖禁止!お菓子禁止!生活はきつくて仕方がなかった。

そんな中、さつまいもと出会った。
土に生えている作物にただ熱を加えただけでこんなにも甘いんだ。
おいしいいのか。
しかも、お砂糖は入っていないのにこの甘さ!?
しかも、タンパク質と脂質以外を含む準完全利用食!?と大きな衝撃を受けた。

第2段階

18歳。
卒業式のほんの少し前。
さつまいも博というイベントにいった。

全国の美味しいさつまいも屋さんが集まる超神イベント。
私は友達二人と、沢山の芋スイーツを喰らい、幸せな時間を過ごしていた。
たまたま、友達がトイレに行くといった。

凄い行列だったから、暇つぶしに私は会場を一人で歩いていた。
目が留まった。
本部テントで美味しそうな生芋が沢山並んでいた。
キラキラしている。
スーパーで売っているさつまいもとは全く別物のオーラを放っている。
目が離せず、本部テントの前を10分くらいウロウロしていたとおもう。
不信に思ったのか、本部の方が話かけてくれた。
学生服を着ていたからどうやら目立っていたらしい。

さつまいもを購入した。
何個か種類がありここでも暫く悩んだ。
照沼という農家さんのべにはるかに決めた。
ちょうどタイミングよく、さつまいも博実行委員会の代表の方が登場し、少し喋った。
熱い想いをきいた。
こんなにも、さつまいもに全力で向き合っている人達がいることに正直ビビった。
変な人もいるもんだなと思った。
同時に、大の大人が入れ込む程のさつまいもって何なんだろうか。
寝ても覚めても気なる存在でしかない。
ただ、美味しいだけじゃないのか、どんな可能性を秘めているのだろうか。
論文をあさり始めた。