2024.06.10

IMOVATION ―タンザニア編―

水も電気も言語もあんまり通じてないけど、心の調子は良かった話

19歳の夏、一人でアフリカに行った。
東の方のタンザニアってとこ。

日本の品種のたまゆたかっていうさつまいもをアフリカの土地で育ているのをこの目で見るために。
というのもあるが、何より生産量の多いアフリカのさつまいもの味が気になってしょうがなくて行った。

水も電気も、英単語すらも通じない。
都市間の移動は車で8時間かかる。
そこに広がるのは信じられない世界だった。

私にあるのは、スワヒリ語の辞書とニコニコした人当たりの良い運転手さんだけ。
だけど、不思議と不安は感じなかった。

日本にいたときは、どうしてもないものばっかり目についてしまうんです。
私には、才能がない。
経験がない。
時間がない。
みたいに。

だけど、カラフルな衣服やお野菜、果物に囲まれて。
彼らと一緒にいると、そんなことはどうでも良くなって。
今生きてるじゃん、家あるじゃん、食べるものがあるじゃん、!

元気もパッションもどんどん湧いてきて、思わず踊っちゃいたくなるくらい。
本気で。

それは多分、彼らは全力で今、自分ができることをを最大限に楽しんでたからだと思った。
日本が歴史の長い国。
一方タンザニアはまだ建国60年とか。
だから、5年後、10年後、今いる環境がどうなっているかなんて、想像もつかない。

そんな状況だからこそ、今を自分が感じることっを大切にしているのかなと思った。
本当に素敵な陽気な国だった。

パイナップル村への出張を経て

日本の農業をもっと楽しいものにしたい!

さつまいもは飢餓を救った歴史をもつ。
準完全栄養食であるうえ、生産効率が良い。
必要な設備も、廃棄量も少ない。
畑の形を変えることなく、嗜好品も主食も栽培できる。
エネルギー源、宇宙食としての可能性も注目されている。
人類にとって重要な形質!本当に凄い。

私はこの素敵な文化がずっと続いていって欲しい。
その為にも、芋から農業界を盛り上げたい。
しかし、日々さつまいもの栽培を繰り返す中で感じるのは、元気がないということ。
疲れ切っている。

タンザニアで生活していたある日、英単語も通じないパイナップルの村に放り出されたことがある。
彼らが何を言っているのかは正直、よく分からなかった。
だけど、みんなビックサンダー・マウンテンにのるかのようにトラクターに乗って畑に向かっていったことは鮮明に覚えている。

食料を育てることを楽しいと思える社会を作りたい。
芋と世界を救う。

ヤギの肉を食べる

現在、制作中!

スクマ族のほし芋

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